カツ丼
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6時間前
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1人目
「…ここはどこだ?司令室へ向かっていたはずだろ」
瀬戸が周囲を見渡し、首をひねる。部屋の隅には、古い事務机が一つ。その上には、なぜか湯気が立つ「カツ丼」が二つ、ポツンと置かれていた。
「この状況で、カツ丼だと? 毒入りか、あるいは幻覚か…」
俺たちは互いの顔を見合わせた。腹は猛烈に減っている。だが、なぜこの要塞の中に、日常の象徴が鎮座しているのか。二人には、それが何かの罠なのか、あるいは誰かの「善意」なのか、一考だに理解できなかった。