暗殺失敗

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  • ミステリー
  • ファンタジー
  • 歴史・時代
  • 性的描写有り
  • 楽しんだもの勝ち
  • 話の流れを無視OK
1人目

「今夜だ。今夜ザウをやらなければ、俺が死ぬまでお前を恨むからな」
ニカンドロスが急かすようにカストルの背中を押したその時——。
「ほう、それは聞き捨てならんな」
闇の中から、別の影が現れた。それはザウの副官を務める細目の男だった。男は嘲笑いながら、周囲を潜伏していた兵士たちに囲ませる。 「カストル、お前の動きは怪しすぎた。ザウ様は純粋ゆえにお前を信じたが、俺たちの目は欺けんぞ」
騒ぎを聞きつけ、森の奥からザウが姿を現した。彼は状況を瞬時に理解し、カストルと、その手に握られた暗殺用の短剣を交互に見た。
「…カストル。お前、俺を殺しに来たのか?」 その声に、いつもの快活さはなかった。地を這うような静かな怒りと、深い悲しみが混じっていた。