転校生

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500文字以下 20人リレー
5日前 37回閲覧
  • ミステリー
  • 現代ドラマ
  • 自由に続きを書いて
  • 登場人物が死ぬの有り
  • 暴力描写有り
  • 話の流れを無視OK
1人目

「転校生の…えーっと、佐藤さん、どうぞ」 入ってきたのは、おどおどとした様子の、地味で目立たない女子生徒だった。
「さ、佐藤…美由紀です。よろしくお願いします…」
消え入りそうな声。クラスの男子たちは「ハズレかよ」と露骨に興味を失った。

2人目

(やだな…)
勝手に期待して失望する…
好きで こんなんじゃない…変わりたいと思ってる。
彼女のように美しく気高ければ。彼のような力強さや豪胆さがあれば。
鳥のように自由なら…。

先生に言われ、自分の席…私の場所へとクラスメイト達の間を抜けていく…。
石ころほどにも私に価値を見出していない者。新しい玩具が手に入ったと思っている者。
自分より下の奴ができたと喜んでいる者。
誰もかれも、私…美由紀という存在を好き勝手に考えている。

席に座ろうとした瞬間、隣の男子と目が合う。
反射的に頭を下げていた…
彼の視線が無駄に大きくて重い私の胸に注がれているのを感じる。
(気持ち悪い…)
不意に男女の体が入れ替わる"転校生"という映画の事が頭をよぎる。
魂が入れ替わり、姿形が変わって…進んでいる道が変われば…。
(誰かが私になって…私じゃ無い私が、私を演じる…。そして私は…)
それは、とても甘美で素晴らしい気がした…
服のボタンを掛け違うように、その願いは叶った。

(あれ?何で俺がいるんだ!?)
頭を下げた彼女…転校生の佐藤 美由紀の豊かな胸が たゆんっと揺れて…
突然、視界が変わって俺がいた