奇襲
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30人リレー
4日前
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1人目
「ん?おい、お前ら!何をしている!」
「…あ?」
「なんだテメェ!」
操縦室に足を踏み入れた瞬間、カレドは三人の男と鉢合わせた。
二人は操縦席を占拠し、もう一人は隅の椅子に腰を下ろしながら酒をあおっている。
どいつもこいつも目つきが悪く、粗暴さを隠そうともしない。
「見てわかんねぇか?仕事だよ、仕事!」
酒を持っていた男がよろりと立ち上がり、手元の瓶を床に落とした。
ガシャン、と派手に割れる。
「うおッ!?クソッ……てめぇ!弁償しろ!」
「いや、俺のせいじゃないだろ…」
「黙れ!俺様の酒を台無しにしやがって!」
どう見ても、この船の乗組員ではない。
カレドは内心で大きく息を吐いた。
――やれやれ。眠っている間に宇宙海賊に襲撃されたらしい。
未定
2人目
酒瓶を割った男は、まだ喚き散らしている。「てめぇ、聞いてんのか!俺様の酒だぞ!」
カレドは冷静さを保つことに努め、一歩も引かずに海賊たちを見据えた。
「俺は弁償などしない。それよりも、お前たちに聞きたいことがある」