失礼レストラン

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1人目

「失礼します」
ウェイターは私の脇腹を殴った。
「君は本当に失礼だな」

2人目

ウェイターは何も言い返さず、私の目の前に分厚いステーキを置いた。肉はまるで黒曜石のように光沢を放ち、その隣には血のように赤いソースが添えられていた。

3人目

「さっさと、食べて帰ってください」
「君、それはお客様に対する態度としては、いかがなものかね?」
「…………」
ウェイターは、黙ったまま、振り返り、その場を後にして、次のお客のところへと向かおうとしていた。

4人目

私は長い…それは長い溜息をつくと分厚いステーキをナイフ一閃、一刀両断した。
ステーキからは熱々の肉汁が溢れ出し、フォークで刺して口に運ぶと絶妙な焼き加減、塩コショウの塩梅も完璧で旨味が舌の上で踊り 私の空腹を満たしていく…。
(料理は絶品なんだがな…スタッフの質がな…。まあ客は客で一癖も二癖もある連中ばかりなんだ、そうなるのもしょうが無いか…)
レストランの外が騒がしい…。どうやら治安部隊が、ここを嗅ぎつけたようだ…。
(ゆっくりと食事もとれない仕事なんて、やめとけば良かったな…)