(未定)※誰でも!!

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1人目

「もう、飽きたの。」
空っぽな部屋にぽつりと落とされた言葉。
窓から差し込む夕日に照らされた君の横顔からは、本当の気持ちなんて読み取れやしない。
「何に飽きたの」
「変われない自分に失望することに、かな」
そんなこと言わないでよ、君はよく頑張ってるよ、なんて見せかけの優しい言葉をかけるのが正解だとは思えなかった。かと言って、何を言葉にすべきかなんて僕にはわからなかった。君のため息が伝染する。秒針が響く。脈を感じる。
「もう、帰るね」
君は空っぽな部屋に香りも残さず帰っていった。

2人目

どうして何もしてやれないのだろうか。
何か気に食わないことでもあったのだろうか。
できればなんでも話して欲しいが、そうはいかないみたいだ。
あの子が「飽きた」と言うのには何か理由があるはず。なぜなら、あの子は元々太陽みたいに明るい人だったから。
僕じゃだめなのだろうか。今まで一緒にいたと言うのに。
「はぁ、、、」僕もため息をつく。やはり心配だ。でも、今あの子の家に行けば迷惑だろうか。いや、迷惑になるな。今すぐ駆け出したい気持ちがあったが、そも気持ちを抑えた。

3人目

いっそ雨でも降ればいいのに。傘がないのを言い訳に、罪悪感を閉じ込められただろうに。
外では、夕焼けが町を照らしている。

僕はグラスを持ち上げて、すっかりぬるくなった水を喉に流し込む。二人分を。

君がどう変わりたかったのか。それすら君に聞くことすらできなかった点では、僕も「自分に失望倶楽部」の入会権を持っているんじゃないかな。僕は、可笑しくも無いのに声に出して笑った。

君に会いたい。

どうせ自分に失望するなら、自分の都合で君に迷惑をかける自分に失望したいから。

4人目

僕はグラスを置いた。もう一度君に会いに行くべきだ。たとえ迷惑だと思われても、今動かない後悔より、行動した後の後悔の方がずっといい。夕焼けに染まる道を、僕は走り出した。

君の家の前まで来ると、明かりが灯っていた。意を決してインターホンを押す。しばらくの沈黙の後、ドアが開いた。そこに立っていたのは、いつもの君だった。でも、どこか違う。
そっくりだけど、何か得体のしれない違和感がある。