変な館 -The Weird House-
…僕は友達と雪山で遊んでいた。
野々山「…はぁ、結構疲れたな」
僕「そうだね」
真砂子「ねぇ、そろそろ帰ろうよ。」
野々山「そうするか。」
僕「うん…」
10分後…
真砂子「まだ着かないね。」
野々山「うーん…雪山って広いからな…」
また10分後…
真砂子「あっ!あれ!」
真砂子が何かを見つけた。
俺「何?」
真砂子「館よ!あそこで過ごしましょ!」
俺「えっ?でもこんなところに館なんてあるわけないじゃんw」
野々山「いいから行くぞ!」
3人は急いで館へ向かった。
真砂子「ほらあったじゃない!」
そこには古びた洋風の大きな館があった。
僕「なんか怖くないか?」
野々山「大丈夫だって!早く入ろうぜ!」
僕たちは恐る恐る中へ入った。
【エントランス】
野々山「うわぁ~…以外と綺麗だな」
僕「本当だね……」
真砂子「とりあえずここで休もうか。」
俺「そうだな。」
そのあとは館内を探検したりして過ごした。そして夜になったので寝ることにした。
【寝室】
真砂子「うわぁ…」
寝室はエントランスと違い、ものすごく汚かった。
「何よこの汚さは!」と真砂子が叫ぶ。
そこにはシーツはめちゃくちゃに剥がれていて埃まみれになっていた。
そして床も所々剥がれておりまるで廃墟の様な雰囲気だった。
「確かに汚いね………」
と僕は呟くしか無かった。さすがにこの寝室は使えないと思いエントランスに引き返した。
「なぁ響也、バスルーム見て見ないか?」
と野々山に言われ僕と野々山でバスルームを見に行く。真砂子は「私はここのソファーに居るわ。」と断っていた。
バスルームに着いたら先程の寝室とは違って最新式のシャワーやバスタブが設置されていた。しかもサウナと露天風呂まで付いていたのだ。
「さっきの寝室とは全然違うな!」
「そうだね、悠斗先に入っていいよ。」
「まじで!でも響也そこに居ろよ。」
と野々山が風呂に入っている間僕は脱衣場で待機していた。
しばらくすると、浴槽から静かに水音が響いてきた。悠斗が湯に浸かり、リラックスしているのだろう。しかし、次の瞬間、その水音とは異なる、異様な音が響き始めた。
「ん、あ…な、なんだこれ…!」
悠斗の声に、僕は思わず脱衣場のドアに手をかけた。何事かと恐る恐るその隙間から中を覗き込む。
目に飛び込んできた光景に、僕の体は張り付いたように動かなくなった。
浴槽の中、悠斗の身体が何かにまとわりつかれている。それは、黒くぬらぬらとした無数の線状の生き物だ。
風呂場の蛇口、シャワーヘッド、そして排水溝の穴という穴から、ウナギともヘビともつかない細く長い影が這い出して悠斗の肢体を取り巻いている。
それらは悠斗の股間や胸元、そして尻へと執拗に絡みつき揉みつくすように動いていた。
「やめ、ろ…ぁ、う…く…」
悠斗は浴槽の縁に頭をもたせかけ、苦悶の表情を浮かべながらもどこか喘ぐような声を漏らしている。